明治の「文豪調(ぶんがう)調」を真似て書ける
今朝の事だ。デツキは夜通し降つた雨にて濡れてゐるといふのに九愛(クメ)と名付けた雌の成猫が其所へ上がつて來て何やら怪しひことをしてゐる。所謂(いはゆる)、匍匐前進態勢である。さうして其の格好でデツキ横のミニトマアトの傍らまで至ると、かの前足で何やらをアタツク仕始めた。ハテ何だらうと思つて注意深く目を凝らしたら小ひさな可哀想なトカゲの類ひが九愛の奴の容赦無き爪から必死で逃げてゐるではないか。そしてトマアトの支柱の一番てつぺんまで登り至ると、そこでハアハアしながら休んでゐる。
跳躍力のあるこの獣にとつてはその高さ程度に跳ぶ事に何ら支障も無い筈なのだが、安定した足場のない細い支柱の突端では、流石に如何とも仕やうもない。九愛は下からそれをぢつと眺めてをり、依然臨戦態勢である。かの小動物が降りてくるまで退く積りはこれつぽつちも無いらしい。併しトカゲの方に大ひなるシンパシイを感じた我は、思ひ切つて掃き出し窓を開けた。九愛は不満さうにデツキからしぶしぶ降りたが、ミニトマアトの叢の下でやはりぢつとして去らうとしない。そこで自分は思ひ切つてトカゲ氏を捕まへてそつと掌の中におさめると、隣家の庭の茂みの方へ擲げ放つたのである。その間、一瞬ではあるが驚けるかなその小さひ奴は手から逃れやうともせず、ぢつとされるが儘に成つてゐた。猫の残忍なる牙や爪に痛ぶられる選りは、人間の掌に身を預づけた方がまだ安全と思つたのか、もう成るやうになれと覚悟を極めたのか。一方九愛はと云へば、はつと呆気に盗られたやうにトカゲの放たれた行方を一瞥して、何故だといふ顔をして此ち等を視た。が、暫くして何事もなかつたやうにミニトマアトの下でごろりと横になつたのである。
梅雨のどんよりとした空は今にも雨が降り出しさうでも有り、地面も湿つてゐるだらうに、彼んな処でぢつとしてゐるのも今此処で起きた事件に素知らぬ振りをして忘れやうとする猫一流の素振りなのだらうと思へた。野生味も残つてゐるが、九愛の奴、相変はらづ仲々可愛い処も在る。
- 2010/06/28(月) 14:26:16|
- 庭|
-
トラックバック:1|
-
コメント(-)
▲Egg plant flower
▲Lavender (foundation stock)
▲Radish self-immolating
▲Pea sprouting(
豆苗)
- 2010/06/05(土) 22:24:24|
- 庭|
-
トラックバック:0|
-
コメント(-)
▲定位置のひとつでわれわれの出現を待つ九愛。待っているくせに出てくると知らぬ顔したり眠そうな仕草をする。無関心はひとつの「態度」なのである。
▲最良の絵になる角度。まさにこんなときに撮られた写真が「写真集」の表紙になったのだった。そう。それは2年前のこと。
▲これが当面我が家の植物の脅威となる隣家の樹木。目隠しではあるが、ウチの農作物には日照を遮る原因になる。正午を過ぎると、この木々がジャマになってもう日陰になるのだ。しかし、なかなか事情を伝えるのは微妙なところなのである。
- 2010/05/30(日) 20:32:20|
- 庭|
-
トラックバック:0|
-
コメント(-)
▲引っ越してきた年にお隣さんが植えてくれたもの。名前は分からない。
▲支柱を充実させた。昨年からの経験で自分の背丈より大きくなることが分かっているので。近くの農家がやっているのを見よう見まねで、クロス状に。
▲二十日大根だが、虫の餌になってしまっているようだ。
▲ワケギにも異変が。背の高くなったものは風のせいか倒れてしまっている。これはもう収穫して使ってしまうしかなさそうだ。
▲唐辛子のだが、隙間に茄子の苗を足した。ここはあまり日照条件が良くないが、どうなるか見物。
- 2010/05/30(日) 20:24:16|
- 庭|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)
▲新しいデッキ植物の仲間をユニディで購入、連れて帰る。フェンネル・ゴールドとかイングリッシュ・アルバとかいうラベンダーの原種(ホント?)。地面に直植えすると虫の攻撃が凄いので、これも2階のバルコニーだろうな。
- 2010/05/29(土) 20:10:54|
- 庭|
-
トラックバック(-)|
-
コメント(-)